アウディA1 欲しくさせるスタイルとクオリティに脱帽
世界で、そして日本で、ここ数年アウディが急速に販売を伸ばしている。その好調の波に乗って、い よいよコンパクトカークラスに送り込まれたのがA1 である。 車名が示している通り、サイズはA3スポーツバック より更に小さく、全長は4mを切る。 全幅が1740mmに達するため3ナンバーとなるが、 おおよそフォルクスワーゲン・ポロと同等だ。実際、 車体の基本部分は両車、共通である。 ボディは3ドアのみ。そしてエンジンも、最高出力122psの 1.4?の直噴ターボのみが用意される。ちなみにポロは105psの 1.2?である。7速Sトロニックと呼ばれるデュアルクラッチ式の 2ペダルギアボックスを組み合わせ、更には信号待ちなどでエンジンを 自動停止、再始動させるアイドリングストップシステムも搭載する。 スタイリングは誰の目にもアウディと解るものだか、やはり若者を 意識しているのだろう、吊り上がった目つきやウインドウが寝かされた 軽快なリアエンドなど、全体にちょっと弾けた雰囲気だ。ボディ色と コントラストをつけるなど様々なコーディネートができるルーフアーチ も面白い。並み居るコンパクトカーの中で埋没しない個性がある。 何より驚かされるのが、内外装のハイクオリティぶりだ。衝撃的だった ポロを更に上回るほどだと言えば、どれほどショッキングが伝わるだろうか。 インテリアなど、もちろんデザインは外観と同じく若向きなのだが、パーツ の精度や素材感、組み付けの精密さなどはA6やA8にまったく遜色無い。 最初に乗った時など、感心しながら、何だか妙に落ち着かない気持ちにすら させられてしまったほどだ。
アウディA1の走り
走りっぷりも、また期待を裏切らない。ポロと較べても更にフロアが ガッチリとした印象で、乗り味は重厚そのもの。土台がしっかりしているだけに サスペンションの動きもしなやかで、16インチや17インチといった オプションサイズの大径タイヤを履いていても上質なフィーリングを味わえる。 ステアリングの手応えも繊細。A4辺りよりも、むしろ自然で滑らかと思えるほどだ。 よくよくスペックを確認してみれば、車重は1190kgとポロより90kg重く なっている。おそらくその分で車体を補強しているのだろう。その代わり、 ひと回り大きなエンジンを積んでいても重力性能はポロと大差無いのだが、 これなら納得だ。ちなみに燃費もアイドリングストップシステムのおかげで 10・15モードで19.4km/?と、20.0km/?のポロと大差無い数値 を実現している。 デザイン、クオリティ、そして走りっぷりのいずれもハイレベルだし、 他には無い個性もある。個人的にはA1、結構気に入ったのだが、一方で コレを買うのは一体どんな人なのか、今ひとつピンと来ない感じは無くはない。 ライバル視しているのは間違いなくミニだろう。しかしミニは階層から無縁なのが 良いところ。あくまでアウディの末弟であるA1とは、似ているようで実は真逆の 存在だ。
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